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J’s Works ERP

株式会社塚谷刃物製作所 様

導入事例

製販バラバラだったシステムを統合し、リアルタイム連携を実装することにより、業務効率向上を実現。

課題

~生産管理システム~
【老朽化】
現行システムは、稼働後10年が経過しており、工場移転のタイミングで再構築を実施したいが、システムに精通したマンパワーが不足している。また、サーバーOSが保守切れとなり、対応が急務。

【属人化】
在庫品(見込生産品)の製造は現場担当の判断で製造を進めており、製造に必要となる材料の手配も現場の判断で発注をしているため、材料手配状況を把握できない。

【進捗管理】
各工程ごとの完成実績が取れておらず、進捗の確認ができない。また、在庫品は現場で製造を判断して作業している為、工場内で、受払状況を把握することが困難。

~販売管理システム~
【統合化】
営業システムと工場システムが異なるプラットフォーム上で稼働しており、個別のシステム保守運用が必要で情報システム部門の作業負荷が高い。

【老朽化】
15年前に導入したシステムのため、業務運用とシステムに乖離が発生している。また、最新のブラウザでは、処理中のステータスが表示されなくなるなど、二重操作や誤操作による業務上の負荷が発生している。

【データ連携】
連携情報が不十分なため、運用による補完が発生し、業務負荷が高い。また、営業システムと工場システム間のデータ連携がバッチ処理で行われているため、営業と工場間で情報遅延が発生している。

導入効果

~生産管理システム~
【老朽化】
利用部門メンバーを中心に実機を利用して、導入後の業務イメージをシミュレーションすることで、マンパワー不足を解消。また、パッケージを適用することで、サーバーOSなどのバージョンアップに追随できるようになった。

【属人化】
在庫品は安全在庫を設定することで、安全在庫切れに伴い製造指示を自動生成し、生産管理部門が製造をコントロールする仕組みを構築できた。また、製造指示とマスタBOMをもとにした手配を実施し、手配状況をシステム管理することで納期遅延を抑止できた。

【進捗管理】
工程の完成計上や資材の受入などをバーコードを利用した実績入力で作業負担を軽減し、タイムリーに在庫反映させる仕組みを構築した。また、有効在庫数をもとに作業指示を行い、工程進捗や仕掛在庫の可視化を実現した。

~販売管理システム~
【統合化】
販売管理システムを生産管理システムへ統合することで、データ及びシステム運用を一元管理することができ、作業負荷が減少した。

【老朽化】
現行システムの良い部分は踏襲しつつ、新運用業務に合わせて機能を最適化し、受注流用検索や図面管理など新機能を実装することにより、業務を効率化できた。また、新システム導入によってブラウザ依存で発生する問題を解消できた。

【データ連携】
営業と工場間の連携情報を強化し、運用で対応していた業務をシステム化することで、業務負荷が減少した。また、両システムを統合することにより、営業と工場間でリアルタイムの情報共有が可能となり、業務効率が向上した。

導入担当者コメント

~生産管理システム担当者~
塚谷刃物製作所様に生産管理システムを導入するにあたり、少しでも早くシステム操作に馴染んで頂くために、生産管理システムをすぐに使える状態にした端末を持ち込みました。トライアル方式で工場長、現場責任者、ほか現場リーダーの方々と、肩を並べて操作指導して説明していた時のことが懐かしく目に浮かびます。
あの時にいろいろと苦労した甲斐があり、各作業現場でシステムを利用する意識が定着して、現在稼働している営業部門が利用する受発注システムと製造部門が利用する生産管理システムが、1つの統合システムとして完成させることが出来たと思っています。
取締役を始め、生産管理部門、営業部門ならびに製造部門の皆様の協力無しでは、本プロジェクトは成功出来なかったと思います。

~販売管理システム担当者~
本プロジェクトでは、既存のWebシステム基準に合わせた運用マニュアルを基に、新システムもWebシステムで構築することを目標としました。また、既存の生産管理システムとの円滑な情報連携も重要な課題でした。これらの目標を達成するため、関係各部署との間で連日活発な議論を重ね、各部門のニーズを丁寧に反映させることで、システム導入を成功に導くことができました。

お客様コメント

Q.J's Works ERPに決めたきっかけは?
A.製品在庫、中間在庫等の正確な把握ができることや今後スケジューラー、原価管理への展開が容易なことなどを含めた提案内容が良かった。
先に生産管理システムがJ's Works ERPを導入していたため、販売管理システムとの連携強化が可能である点が良かった。
スクラッチ開発のWebアプリで画面サイズや使い勝手などを現行システムに近い販売管理システムを希望していたため、希望に沿ったシステムとなり良かった。

Q.導入において苦労したことは?
A.BOMの製作と現場に生産管理システムへの理解を得る事や指導教育が特に苦労した。
コロナ禍の影響もあり、WEB形式での打ち合わせが多く、当社側の意見や要望が上手く伝わらない部分が多かった。
本社・東京・工場の各拠点で要望が若干異なるため、現行の運用に支障のない落としどころを見つけるのに苦労した。

Q.機能面はいかがでしょうか?
A.指示書の発行業務 旧生産管理システムにおいては受注毎の発行で時間を要していましたが、現行システムにおいては一斉発行も可能となり大幅に時間短縮となった。
生産管理システムとの受注連携がリアルタイムになった。
最新のWebアプリのため、受注入力・更新・検索結果の表示が格段に早くなった。
カレンダー機能が付いていて、日付のところは手入力することなく受注入力できるようになって良かった。

Q.成功のポイントは何だと思いますか?
A.現場への理解、教育
本当に必要な機能かを確認し、依頼内容を必要最低限にして、シンプルな仕様にする。

Q.ベンダーの評価
A.現状をよく理解し改善提案等の要望にも積極的に答えてくれる。
当社からの追加要望に対して柔軟に対応してもらえた。
WEB形式での打ち合わせで、もう少し意見交換がうまくいく工夫が欲しかった。

株式会社塚谷刃物製作所様のご紹介

クライアントロゴ

株式会社塚谷刃物製作所

企業紹介

私たちは、常に成長をつづける「切る・抜く」の世界で、TSUKATANI独自の生産技術を発展させ、高品質な商品の提供を行ってまいりました。これからも、確かな技術者により速やかに各製品への反映を行い、お客様の製造環境がより快適になるよう「すべてのテクノロジーはお客様のために」をビジョンとし、だれも手がけたことのないより理想的なカッティングブレードを目指します。

業種・事業内容

工業用特殊刃物 及び 機械・部品の製造、販売

所在地(本社/工場)

大阪府八尾市楠根町5-30

資本金

払込資本 9,000万円 (2025年1月現在)

従業員数

258名(2025年1月現在)

設立(創業)

1960年12月12日(昭和35年)

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